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蝉供養~ほっとけないよ~

20080910180449
9月になっても、
まだ名残惜しそうに蝉が鳴いています。

私はなんのえにしか、どういう訳か、
蝉には思い入れが強く、夏中、気になる存在。

心で呼び掛ける時は「さん」づけしてる位。

特に昆虫好きとかではないのですが、
夏の舗道ではくれぐれも、蝉に気を払って歩いています。

眩しいアスファルトの真ん中で、
おなかを見せてコロンとなっている姿を見ると、どうしてもほっておけません。

ずっと前に、朝の井の頭線のホームに蝉が落ちていて
「踏まれる!」と思って拾い上げたのが最初だったかも。

せっかく地上に出てきて、せいいっぱいの数日の命。

短い寿命はわかっているけれど、
自転車などで散らされるのを見たくはないのです。

最後は樹のむくろがいいんじゃないか、
と勝手にそう思っています。

仰向けになっている固い腹に人差し指を向けると、
大抵の蝉はじりっと細い足に力を込めて、しがみついてきます。

乾いた体にまだ命が宿っているのです。

私は一人蝉パトロールのように、
時にはなきがらを、時には力尽きかけた蝉を、
てのひらに預かったまま、大きな樹を探して歩きます。

お疲れ様とおやすみなさいの気持ちを込めて、
樹のもとに返しに行くのです。

通り掛かりが出来る、蝉供養のようなものだと思っています。

八木重吉。
私のすきな詩人です。
彼の短い詩にこんなものがあります。

―この虫一匹を殺すのも
 気がたしかとは思えぬ。 身体を患い、早くに他界した彼だから、
この小さな眼差しに信憑性があると思うのです。

私は高校時代にこの詩にショックを受けて
「この夏、蚊を殺すのはやめよう」
と短絡的な決心をしたのでした。

命をかけてる蚊に比べれば
人間の感じる痒さなんて。

そして、一夏が終わって
「無理だ」と実感…

本当にかゆかった…
耐えては見たけれど、毎年は無理だなぁと思いました。

私が来年までの命なら、出来るだけ殺生しないで努めてみようと思うけれど、

聖人でもベジタリアンでもないし、
いろんな命を頂いてこの先、生きていくんだなぁ、と思ったのでした。

今は、蚊にも「ゴメン」と言ってぴしゃりと討ちます。

でも無駄討ちや意味の薄い殺生は
やっぱりいけないと思うわけです。

蝉さんには、なんとなく、私の中で僅かながらに、日々の帳尻をあわせてるというか。
償いの気持ちがあるのでしょうか…

もうすぐ秋。
陽も短くなってきました。
遅くに生まれた蝉達が、秒刻みで最後の夏を歌っています。
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vanilla chair まえをけいこ。

Author:vanilla chair まえをけいこ。
絵本作家、雑貨作家、
高円寺雑貨店vanilla chairバニラチェアー店主。
オリジナルベビー服のデザイン製作、雑誌のスタイリング、店舗プロデュース、ディスプレイ等幅広く手がける。
愛犬モンポウを溺愛、並びに昭和アイドルをこよなく愛する一面も。

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